平打ちの煮込みうどん「おっきりこみ」を名物として振興する一環で県が催した「わが家のおっきりこみコンテスト」の入賞メニューを桐生市内のうどん店2カ店が期間限定で提供している。
コンテストは小中学生を対象に2015年から始まり、第2回を昨年実施。公募のうち5点が入賞した。
このうち、境野町一丁目の「まつもとや」が「じゃがっこみ」(榛東中2年の間船はなさん考案)、新宿一丁目の「しみずや」が「洋風トマト煮込みおっきりこみうどん」(伊勢崎三中1年の竹田萌斗さん考案)をそれぞれ商品化した。
「じゃがっこみ」は、麺にジャガイモを練り込んだのが特徴で、まつもとやの西須一雅さん(49)が約1カ月の試行錯誤の末、店で出せるレベルまで高めた。「ジャガイモを入れると切れやすくなり苦心した。配合を考え、風味や甘さが感じられ、切れない麺ができた」と話す。
しみずやはトマトを使ったメニューを手掛けている経験を生かした。元のレシピは豚肉入りだったが、清水利信さん(48)が「より合うのは鶏肉」と変更。天ぷらで出すことにした。小麦は県産、ルッコラはみどり市産と地場の食材にこだわり、「丸ごと群馬を味わってほしい」と語る。
どちらも1080円(税込み)で提供。期間は、まつもとやが2月末までで平日4食限定、しみずやが3月末まで。
また、西須さんと清水さんは6日と20日、東京・銀座の「ぐんまちゃん家」(ぐんま総合情報センター)でおっきりこみをPRする。しょうゆ味とトマト味をセットにし、6日は80食、20日は100食を提供する。
2人は「郷土食のおっきりこみを広め、群馬に足を運んでほしい」と意気込む。
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