樹徳高校吹奏楽部が18日、神奈川県民ホール(横浜市)で開催される「第16回マーチングステージ全国大会」(日本マーチングバンド協会主催)に出場する。生徒たちにとってはうれしい〝全国〟の大舞台。1年生から3年生まで、部員50人が気持ちを一つに、観衆に感動を届けようと、ただいま仕上げの真っ最中だ。
同校吹奏楽部にとって、マーチングの全国大会出場は大きな目標だった。「昨年の群馬大会、関東大会での演技が評価され、今回推薦を受けることができた。ここ数年、力を入れてきた成果がようやく実った」と、顧問の渡邉秀明教諭は喜びを口にする。
生徒たちにとってもうれしい舞台で、14人いた3年生のうち10人が引退を先に延ばし、後輩と一緒に全国での最終演技に挑むことにした。
演奏曲は「シー・オブ・ウィズダム~知恵を持つ海~」(清水大輔作曲)。秋の関東大会の終了後、新たに取りかかった曲で、「きれいな曲だけどテンポが緩く、動きを合わせるのが難しい」と、ドラムメジャー(指揮者)の金子莉里香さん(3年)は話す。
練習期間は実質2カ月と短い上、夏休み期間のような集中練習のチャンスが少ない。おまけにインフルエンザの流行もあり、5日は講堂を会場に、管楽器や打楽器のパートと、旗などを扱って演技するカラーガードとが、久しぶりの全体練習で勘を取り戻した。
全国から出場する高校は23校。「3年生にとっては最後の大会。先生や後輩たち、みんなに支えられてきたので、感謝の気持ちで演技をしたい。いい伝統をつくりたい」と金子さん。
本番直前まで、詰めの作業が続く。
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