群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」を活用した商品づくりを進めている桐生刺繍商工業協同組合(村田欣也理事長)が、小売店に初の常設売り場を確保した。玉村町の道の駅「玉村宿(たまむらじゅく)」での取り扱いが決まったもので、11日から販売が始まった。村田理事長は「ほかの道の駅にも広げていきたい」と意欲をみせる。
同組合は刺しゅう製品の販売拡大を目的に、2014年に「ぐんまちゃん」を用いたグッズを試験販売。翌15年に東京・銀座の「ぐんまちゃん家」(ぐんま総合情報センター)で発表するなど、粘り強く需要開拓を続けてきた。
商談成立は、桐生市の紹介がきっかけ。昨年11月の「ビジネスマッチングフェア桐生」を訪れた玉村宿の関係者が組合の取り組みを聞き、村田理事長らと面談の上、販売が決まった。
売り場の一角にひと棚分のスペースを与えられ、8社が製作したブローチやワッペン、リストバンド、ペットボトル入れなど15種類のグッズを販売する。スマートフォンケースなどの新商品も順次投入する予定だ。
玉村宿の筑井俊光駅長は「『ぐんまちゃん』は人気があり、いろいろな商品があると店としても助かる。繊維は群馬を代表する産業の一つ。東京方面から来る人も数多く訪れるので、桐生の宣伝にもつながると思う」と語る。町のゆるキャラ「たまたん」にも熱心なファンがいることから、「『たまたん』のグッズも作ってほしい」と要望した。
村田理事長は「念願の常設売り場。品数を徐々に増やし、必ず成功させたい。ほかの道の駅での取り扱いも増やしていきたい」と意気込んでいる。
関連記事: