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桐生高校同窓会、オール同窓生で酒造り

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 桐生高校が4月に創立100周年を迎えるのを記念し、同校同窓会のメンバーが8日、“オール同窓生”による独自仕込みの日本酒造りを始めた。同窓生の育てた酒米を、同窓生の営む酒蔵で仕込むもので、同窓生の詩画家・星野富弘さん直筆の題字は、校歌の歌いだしにちなんだ桐高の代名詞「山紫(やまむらさき)」。同窓会総会が開かれる7月1日から、同会員向けに1000本を限定発売する。関係者は「昔の仲間との会食を引き立てる食中酒として味わってほしい」と意気込んでいる。

 「100周年記念の酒ができたら楽しいねえ」。昨年7月の桐高同窓会総会で、みどり支部(石埜茂支部長)役員らの雑談から、「山紫」のプロジェクトは始まった。

 言い出しっぺは、同窓生で同支部役員の松島弘平さん(64)=みどり市大間々町塩原=。同町内の遊休農地で昨年から栽培を始めた県産酒米「舞風」を使うことを思い立つ。

 同窓生が役員を務める地元の酒米精米会社「群馬県共同精米」(同市大間々町)で精米し、同窓生の近藤新一郎社長が営む近藤酒造(同)で仕込んではどうかと提案した。

 銘柄は桐高の代名詞「山紫」に決め、同窓生の詩画家・星野富弘さんに題字の揮毫(きごう)を打診したところ、快諾してくれたことからトントン拍子に話が進んだという。

 桐高同窓会本部の了承を得て、今月8日から記念酒造りが本格化。精米済みの酒米約1トンが持ち込まれた近藤酒造で仕込み作業が始まり、石埜支部長や松島さんら支部役員らも見学に訪れた。

 松島さんは「たまたま昨年から酒米づくりを始めたのをきっかけに、精米、酒造、題字の揮毫と、同窓生の輪が奇跡的につながった。食事を引き立てる純米吟醸酒は同窓会にぴったり。多くの人たちに味わってもらえたらうれしい」と語る。

 桐高100周年限定の純米吟醸酒「山紫」は720ミリリットルで税込み1600円。問い合わせは桐高同窓会みどり支部事務局(電0277・73・4147)へ。
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