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梅田中生コースター作り 地元産ヒノキ材と向き合う

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 地元産材のヒノキ板に向き合って、中学生たちが彫刻刀やサンドペーパーを使ってコースターを制作している。桐生市立梅田中学校(浦澤一雄校長)の3年生27人の美術の時間で、材は前林(桐生市梅田町四丁目、前田裕代表取締役)が提供した。中学校生活の思い出になる作品にと、生徒たちはそれぞれ工夫を凝らして取り組んでいる。

 山林に囲まれた梅田中だが、地元梅田の林業を知る機会はそうない。「樹齢100年の森からの贈り物」をうたう前林では、生徒1人2枚分のヒノキ材を提供した。「梅田の自然に触れられる」「独特の香りがする」と生徒たち。美術の小林とも実教諭は「終わっても使えるものをと、木彫コースターづくりにしました」。

 生徒たちはまず校庭や花壇の花や木の実、カエルなどを写生してデザインを決定。ヒノキ材に鉛筆で描いて、彫刻刀で陽刻陰刻さまざまな技法で彫ったり、サンドペーパーで磨きをかけたり。電ノコでふちを丸く切ったり、透かしを入れることもできる。

 木目に沿って彫刻刀を動かす酒井凜菜さんは、アジサイに斜線をデザイン。「2枚並べると絵がつながるんです」。深く彫り進めた金田拓馬さんは「小手先でなく体幹で彫る。3Dです」と誇る。「一枚は支えてくれるお母さんに、もう一枚は迷惑かける校長先生にプレゼントしたい」とか。

 彫り上がったら木目を生かすべくニスがけする予定で、年明け3学期にかけて計13時間を制作に当てる。
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