桐生市境野町二丁目在住の提箸英夫さん(72)=桐生洋らん愛好会所属=が、東京ドームで今月開かれた「世界らん展日本大賞2017」の栽培コンテスト「育てようシンビジューム」で最優秀栽培賞に輝いた。最優秀栽培賞の受賞は2011年以来2回目。「ものすごい苦労したので、喜びもひとしおです」と話している。
多くの人が世界らん展に参加できるよう企画された栽培コンテスト。前年のらん展で同種のラン300鉢を頒布し、1年でいかに上手に育てるかを競う。
このコンテストに毎年挑戦している提箸さんはラン歴18年。デンドロビュームやシンビジュームの栽培を得意としており、今回も頒布されたシンビジューム「いろはいろ01」を高さ96㌢まで育て上げ、4本残した花茎のうち、2本に10輪を超す花を咲かせてみせた。「大きさはもちろん、親株だけでなく、“ひいばば株”(親株の親株)から花を咲かせたのが評価されたと思う」
実は親株から伸びた花茎の1本は12月5日に開花。シンビジュームの開花期間は60日が限界とされ、「切って違う花茎を伸ばすべきだ」という声が多い中、自宅に備えた温度の異なる三つの温室を駆使し、花を持たせながら、もう一つの花茎を伸ばして咲かせることに成功した。「いままでの経験がものを言った。努力すればかなうのだと感じた」
現在はどのくらい花が持つのか実験中。来年の栽培コンテストは専門外のカトレアだが「アマリリスも育てているし、花を咲かすことに喜びを感じる。いろいろと挑戦し続けたい」と話していた。
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