みどり市が人口減対策の重点事業として開発しているスマートフォン向けアプリケーション「子育て応援アプリ」が、今月中に運用開始となる見通しだ。妊娠、出産、医療などの情報や、保育園の空き状況、公園や遊び場のマップ、予防接種の日程を管理できる機能など、子育てに関するさまざまな情報を手軽に検索、収集できるアプリを通じて“子育てしやすいまち”をアピールし、若い世代の市内定住を促す考えだ。
同アプリは、人口減克服に向けて市が2016年3月に策定した5カ年計画「市まち・ひと・しごと創生総合戦略」で、結婚・子育てを支援する重点事業の一つに位置付けたもの。開発費1150万円を16年度当初予算に計上し、公募型プロポーザル方式で開発業者を募集。IT関連3社が応募する中、1社を選定して開発を委託していた。
1日の市議会一般質問で、高草木良江議員(公明ク)が同アプリについて質問。齋藤幸雄保健福祉部長が進捗(しんちょく)状況を答えた。
答弁などによると、アプリで提供する情報は▽子育て支援情報▽施設マップ▽保育所の空き状況▽子育て日記▽イベント・講座▽予防接種―の6項目。これらをパネル状のボタンにしてスマホ画面に配置し、タッチすると情報が見られる仕組み。
「子育て支援情報」は、妊娠や出産、医療、各種制度などの情報を提供。「施設マップ」では公園などの場所やルートの検索ができる。「子育て日記」は子どもの身長・体重や病歴、出来事などを記録できる機能。「予防接種」は種類や回数が複雑な予防接種の予定日を通知したり、接種履歴を管理できる便利な機能だ。
市こども課によると、予防接種など個別の情報をアプリで提供している自治体は県内にもあるが、子育て情報を総合的に提供するアプリは県内12市では初という。
アンドロイド版とアイフォーン版を開発しており、動作チェックをへて3月中の公開・サービス開始をめざしている。
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