繊維産地桐生の総合展示会「2017桐生テキスタイルプロモーションショー(TPS)」(桐生地域地場産業振興センター主催)が8日、東京・青山のテピアエキシビションホールで始まった。和装、テキスタイルの計35企業・団体が、コンセプト「SENSE(センス)」に基づき、それぞれが得意とする技術ノウハウを駆使した新しいものづくりを発信している。9日まで。
レイアウトは、好評だった前回をおおむね踏襲した形。中央部にテキスタイル部門のコンセプトゾーンを設け各社の製品を象徴する生地サンプルをつり下げて展示。触って質感を確認できるようにした。最も注目される会場入り口部分には、和装の中でも関心と需要が高まってきた男物の着物や帯を集約。周囲に和装各社が個別に展開した。
全体的には時流を捉え、性別や年代を問わない「ユニバーサル」「ジェンダーフリー」といった切り口の出品が特徴。2020年の東京五輪を控えて流行してきた市松柄が目立つほか、外国人向けの販売を想定し、和装の技法で製作した家電用雑貨を目玉の一つに据える企業もある。
福田敏雄総合プロデューサーは「各社が自分たちの得意なものを前面に出している。独自性があり高品質で、普通のもので勝負していない。桐生らしさが出ている」と総括した。
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