絵のように細密な柄を織りで表現する「絵画織」の技術で和装メーカーのアライデザインシステム(桐生市境野町六丁目、新井伊知郎社長)がタブレット端末「iPad(アイパッド)」ケースを製作した。帯以外に用途を広げるため、市販を目指している。
東京都内で9日まで開かれた繊維産地桐生の総合展示会「2017桐生テキスタイルプロモーションショー」に参加した同社。展示会に向けた打ち合わせの中で、外国人向けも視野に入れた新たな需要開拓のアイデアとして、iPadケースを提案され、試作した。
日本画や浮世絵を織り柄のモチーフにしている。一番大きなサイズは11インチ(約28センチ)サイズのノートパソコン「マックエア」と共用できる。
新井社長は「帯幅とマックエアの幅がちょうど合う」と話す。
既にブックカバーを商品化して売り出している。
同社長は「和装品オンリーだと市場が限られる。織物を生かすため、新しいジャンルとして挑戦していきたい」とも話している。
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