「2015年の公共交通をつくる会」(佐羽宏之会長)がこのほど、「2015年度あしたのまち・くらしづくり活動賞」の振興奨励賞を受賞した。県内から唯一の受賞で、同会では「10年間活動してきたことに対する一つの評価」と、受賞を喜ぶ。
あしたのまち・くらしづくり活動賞は、公益財団法人あしたの日本を創る協会が主催する取り組み。自分たちの住む地域社会をよくするために活動を続ける住民活動を支援しようと、日本全国の団体を対象に表彰している。今回は225団体の応募があった。
2015年の公共交通をつくる会は、2005年の設立以来、運転免許証がなくても生活に困らないまちを目指し、公共交通を生かしたまちづくりに取り組んでいる。
各地のイベントでミニトレインを使って公共交通の利用を呼びかけたり、タブレットクッキーの販売を通じたわたらせ渓谷鐵道の支援、上毛電鉄の応援、駅の清掃活動など、ユニークな活動を実践している。
振興奨励賞は、内閣総理大臣賞、官房長官賞、総務大臣賞、主催者賞に次ぐもので、全国26団体が受賞した。北関東3県では唯一の受賞となる。11月28日、東京都千代田区の東海大学学友館で表彰式が行われ、受賞団体に賞状が渡された。
佐羽会長は「受賞は10年間活動してきたことの証しになる。来年度以降、公共交通の枠にとどまらず、玄関先から目的地までを対象に、具体的な生活交通づくりに取り組んでいければ」と話している。
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