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イズミ死ぬ、アジアゾウの雌で国内最高齢

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 地域住民はじめ、多くの来園者に愛された桐生が岡動物園(桐生市宮本町)のアジアゾウ「イズミ」が4日夕に死んだ。国内のアジアゾウの雌では最高齢の61歳11カ月で、飼育年数は同園最長の53年。長きにわたって親しんできたイズミの死を知り、来園者たちはそれぞれの思い出を話しながら両手を合わせた。

 地域住民はじめ、多くの来園者に愛された桐生が岡動物園(桐生市宮本町)のアジアゾウ「イズミ」が4日夕に死んだ。国内のアジアゾウの雌では最高齢の61歳11カ月で、飼育年数は同園最長の53年。長きにわたって親しんできたイズミの死を知り、来園者たちはそれぞれの思い出を話しながら両手を合わせた。

 3日は午前から展示場に出て、元気な姿を来園者に見せていたイズミ。動物園によれば、4日午前8時40分に飼育職員が室内で横たわった姿を発見し、職員らで協力して立ち上がれるよう処置・介抱したが、イズミは午後4時ごろ、静かに息を引き取ったという。死因は5日現在で調査中。

 飼育下のアジアゾウの平均寿命は60歳とされている。同園ではイズミが高齢になってからは天候によっては展示時間を短縮したり、えさに工夫をこらしたりと体の負担軽減を図っていた。

 来園者たちはイズミが死んだことを知らせる張り紙に「お花を持ってきてあげればよかったね」。月に1度は来園するという金子有香さん(30)、朝柊くん(2)親子は、「ぞうさんがいなくなっちゃった」「亡くなったんだって。寂しくなるね」と展示場を眺めていた。

 イズミは1955年タイ生まれ。57年から静岡県熱海市泉の民営「ひぐち動物園」で飼育されていたが、閉園に伴い64年4月22日に桐生にやってきた。多摩動物公園の雄のアジアゾウ「アヌーラ」に続いて、国内で2番目に長生きだった。

 亀山豊文桐生市長は「長年にわたって、お子さんをはじめ、市民のみなさんに愛されてきたイズミちゃんが亡くなり非常に残念です」とコメントしている。
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