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スポーツで地域活性化のまんが事例集、群馬は桐短生が作画

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 スポーツ庁(鈴木大地長官)企画・監修の「まんが スポーツで地域活性化」全12巻の完成お披露目会が19日、都内の文部科学省で開催された。次代を担う若者たちに、スポーツで元気になっている地域の成功例を伝えようと、全国12の事例を選定して漫画集を作成。群馬県からは「世界が注目するアウトドア天国みなかみ」が選ばれ、桐生大学短期大学部の学生3人が作画した。全国約2万校の中学校、高校に配布され、市販も予定されている。

 お披露目会には協賛企業の日本生命とスズキ両社の社長も出席し、鈴木長官への贈呈式が行われた。

 鈴木長官はあいさつで「第4巻みなかみで、ラフティングは知っていたが、キャニオニングは知らなかった。漫画は子どもが読むものと思っていたが、私たちが読んでも知識が増え、ためになる」と述べた。また「地域をスポーツで元気にできると信じている。オリンピック、パラリンピックを一過性のイベントにせず、全国に恩恵が行くよう考えていきたい」とも語った。

 事例集は北は網走市の「ラグビー合宿の聖地へ」から南の大分国際車いすマラソン大会」まで。全国から関係者や作画担当者が集まり、苦労を超えた熱い思いを語り合った。

 選定に当たった早稲田大学の原田宗彦教授は「高齢化と人口減は東京以外全国の課題。この事例集はスポーツビジネスの実践例であり、地方自治体職員の研修にも役立てられる」と推奨した。

 桐生大学短期大学部2年生の木村慎吾さん(伊勢崎市)、齋藤来美さん(同)、清水蒼衣さん(榛東村)は昨年9月、みなかみ町にアウトドア会社キャニオンズを立ち上げたニュージーランド出身のマイク・ハリスさんを訪ね、実際にキャニオニングを体験したり写真を撮ったり1泊2日で取材。ストーリーを組み立て、キャラクターを決め、コマ割りして作画した。

 木村さんは「マイクさんは失敗を失敗と思わないプラス思考で経営の知識も豊富。人間性の大きさを感じ、いい経験になった」と語る。作画の主担当で「もっと表情が出るとよかった」と振り返る。

 齋藤さんは「ノンフィクションは初めてだし体育は苦手な方」と笑いつつ、キャニオニングにも挑戦し、ストーリーを考えた。清水さんも「川のスポーツに興味をもってほしい」と望んでいる。

 第6巻「サッカーで地域を盛り上げる」は松本山雅FCの歩みで、桐生出身の故松田直樹選手も登場する。

 なお群馬県庁でも26日に贈呈式が行われ、連休明けから各校に配布される。
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