太田市の女性奉仕団体・太田ベンチャークラブ(塚越弘子会長)は21日、自閉症でCGアートの創作活動に取り組んでいるりんたろうさん(21)=桐生市新宿三丁目=に「青少年援護賞」を贈った。
同クラブは国際ソロプチミスト太田の支援を受けて1994年に発足し、職業を持つ45歳までの女性17人が活動している。同賞は、障害を持ちながら目標に向かって努力する青少年を応援するもので、今年で11回目。桐生地区の団体の関係者が表彰されたことはあるが、桐生市在住の受賞者はりんたろうさんが初めて。
りんたろうさんは幼いころから画才を発揮し、特別支援学校在学中から独学でCGアートの創作を本格化。母の野村裕子さん(49)の支援と地元・桐生のデザイナーらとの協業でチャリティーTシャツや地元企業のロゴマークをデザインするなど、経済的自立を目指して社会と関わり続けている。
太田市福祉会館で開かれた表彰式では、塚越会長が「りんたろうさんの作品を見て心から感動した。希望や夢を感じられる」などと紹介。賞状と花束、副賞5万円を贈った。
表彰式後は、裕子さんが「障害について」と題し、障害を持つ人の可能性や家族のあり方、社会との関わり方などについて講話した。
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