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備えと暮らし

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 桐生災害支援チームK―netが19日、茨城県常総市を訪れ、水害被災者の支援を計画している。9月の豪雨で鬼怒川の堤防が壊れ、常総市では市街地まで浸水した。復興は進んだように見えるが、実際には進捗度合いに濃淡があるという▼豪雨の原因は、南北方向に連なる積乱雲の帯が鬼怒川上流に発生し続けたため。線状降水帯という気象用語が話題になった。あの雲の連なりがあと数十キロ西に寄っていたら、渡良瀬川流域の桐生・みどり地域でも被害は免れなかったはずで、常総市の被災は人ごとではない▼研究者は、線状降水帯の発生メカニズムを検証しているが、予報はおそらく難しい。ハード対策は行政の役割として、一市民にできることは、最新情報に気を配り、危険を察知したらいち早く避難すること。ただ、温暖化との関連でみれば、対策は日々の暮らしの中にもありそう▼パリで開かれた第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議が閉幕し、協定が結ばれた。産業革命前に比べ、世界の気温上昇を2度、できれば1・5度未満に抑えるよう、196の国と地域が温室効果ガスの削減に努力する。化石燃料の利用を減らす暮らしへ、手間を惜しまぬ生活の時代が再び訪れる。(け)
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