桐生市立黒保根小学校(柴塚雄太校長、児童数54人)と姉妹校提携を結ぶ西町インターナショナルスクール(IS、東京都港区)の交流活動が今年度も始まった。西町ISの創設者松方種子の祖父が黒保根出身で米国に出て成功した絹貿易商の新井領一郎という縁で、長く交流を続けている両校。12日の初対面交流では座禅などの日本文化体験やスポーツ・給食交流もあり、黒保根の子たちは年間を通しての活動で英語力、コミュニケーション力を高め、互いに親交を深めていく。
一昨年からは黒保根公民館が主管する国際理解推進事業も加味され、田植えや稲刈りに招くだけでなく英会話レッスンや西町での授業参加と交流を深めてきた。
都会っ子の西町4年生40人は10日から、鹿角キャンプ場で活動。黒小5年生がキャンプファイアに参加した。「マシュマロを焼いたりして楽しかった」と姫華さん。
12日はまず常艦寺で対面。この寺には黒保根小のルーツといえる寺子屋が置かれたが、新井領一郎の兄の星野長太郎が菩提(ぼだい)寺に開設したものだ。両校の子どもたちは二人一組で戦時供出を免れた県重文の梵鐘をついたり、住職次男の宮澤考文さんが英語で指南する「ゼン・メディテーション」や、誕生仏に甘茶をかけたり。
初めて甘茶を口にしたミレンさんは「ベリー・スイート!」とにっこり。ケミさんは正座もできるそうで「座禅は特別な体験でした」と目を輝かせた。
東日本大震災による原発事故後は行っていなかった給食交流も復活。いっしょにスパゲティを食べたあと、帰京する西町の子たちを見送った。
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