桐生みどり地域の薪(まき)ストーブ愛好家たちでつくるわたらせ薪倶楽部(小林昇代表)の活動拠点となる山小屋が、みどり市東町の草木湖東岸の林地に完成した。スギ材の切り出しから加工、組み立てまで、手づくりで仕上げた建物で、名称は脇を流れる川にちなんで「横川の小屋」に。13日にはメンバーや作業に協力した人たち約20人が顔を合わせ、完成を祝った。
同倶楽部は、みどり市の豊かな森林資源を日々の暮らしに生かそうと、2014年11月に結成した市民団体。月に2度、草木湖東岸に広がる民有林に集まり、薪づくりに取り組んでいる。
完成した小屋は彼らの活動拠点で、周囲のスギ約10本を伐採し、これを加工して建築材に充てた。約20平方メートルある屋内の床や内壁にまで、スギ材が張られている。土間には薪ストーブ。建物側面や床面には断熱材を入れたほか、トイレも備え付けた。前部に設けた大きなひさしは、屋外作業に便利だ。
昨年6月の造成開始からほぼ1年がかりで完成した自前の小屋にメンバーらはうれしそう。完成の祝いには土地所有者や建物の基礎・付帯工事などの協力者、地域おこし協力隊員らも顔を見せ、「いいものができたね」と喜びを分かち合った。
「横を流れる沢は水遊びにも格好。家族でも活用できるはず」と小林さん。ここを拠点に、活動にも力を入れる計画だ。
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