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ドラマの効用

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 12月も半ばを過ぎ、年の瀬を感じるニュースが増えてきた。15日には漢字1文字で今年の世相を表す「今年の漢字」も発表され、清水寺の森清範貫主が1位の「安」の文字を揮毫(きごう)。「安心」ではなく、「不安」を反映したとみられる▼1年を振り返ると、よく「楫取素彦」の話を聞いた。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の影の主人公。群馬県の初代県令としてさまざまな業績を残したが、ドラマが始まるまで「かとりもとひこ」の名をどれだけの群馬県人が読めたろうか▼残念なことに平均視聴率は「平清盛」と並ぶワーストを記録。記者も片手で数えるほどしか視聴できなかったので何もいえないが、終盤の舞台となった群馬県人はどんな感想を持ったのだろう▼あくまでドラマ。「史実と違う」などと目くじら立てず、楽しめばいいと普段は思っている。昭和庁舎の大河ドラマ館のにぎわいを見ればなおさらだ。ただ、群馬編の名シーンに期待された「松陰の短刀」で重要な役目を果たす文の姉、寿の描き方があまりにも残念。もう少し魅力的に描いてくれたら現在の朝ドラのようになったのではないか▼来年の大河「真田丸」。今度は沼田にスポットが当たるようだが、果たして。(野)
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