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最下位争い脱却へ、桐生市、ごみ排出量大幅減

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 1人1日当たりのごみ排出量が多く、県内12市ワーストを争っていた桐生市が2016年度、大幅なごみ排出量の削減に成功し、最下位争いを脱却する見込みであることが分かった。市清掃センターへの越境搬入などを防ぐ抜き打ち検査の強化などで、事業ごみ(事業系一般廃棄物)の排出量が前年度比27・6%減となり、家庭ごみ(生活系一般廃棄物)を含めた全体でも10・5%減と大幅に改善。正式順位の出ない速報値ながら、前年度実績に当てはめると県内12市で中位に位置することから、市は“脱ワースト”に手応えを感じている。

 桐生市の1人1日当たりのごみ排出量は、13年度が県内12市ワースト1位の1197グラム、14年度が同2位の1205グラム、15年度が同2位の1167グラムで、最下位争いの常連となっていた。

 同市は29日に開いた同市ごみ減量化推進協議会の総会で、16年度の1人1日当たりのごみ排出量(速報値)を報告。前年度比122グラム減の1045グラムで、県内12市の前年度実績に当てはめれば県内6位に相当すると説明した。

 特に目立ったのは、同105グラム(27・6%)減の275グラムに減った事業ごみ。市内事業者やその依頼を受けた収集運搬許可業者が市清掃センターに持ち込む一般廃棄物で、同センターに搬入できない産業廃棄物は含まれない。

 大幅減の理由として、市は昨年4月から始めた事業ごみ削減策の効果を強調。越境搬入や産廃混入を防ぐため、同センター搬入時に抜き打ちで搬入物を調べる「展開検査」の回数を、2カ月に1回程度から毎週へと強化した。

 さらに桐生商工会議所を通じて市内事業者に対し、事業ごみの適正排出の周知啓発を図ったことなども指摘。同協議会の会長を務める亀山豊文市長は総会で「事業系ごみの削減に力を注いできたが、着実に成果が出てきている。さらなるごみ減量化を進めたい」と述べた。
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