13日午後0時半ごろ、「桐生市梅田町二丁目の護国神社付近から煙が出ている」と近くの梅田南小の教員から119番通報があり、木造平屋建ての神社約90平方メートルを全焼し、約2時間後に鎮火した。けが人はいなかった。
神社は県道桐生田沼線側から365の参道階段(約200メートル)を上った、高園寺(同町三丁目)の裏山にあり、普段は無人で、電気、ガス、水道がなく、火の気はない。桐生署は14日午前9時半から市消防本部と合同で現場検証を行い、出火原因を調べている。
神社の川島敏雄総代長(88)は「明治42(1909)年に近くの諸社と合併した際に現在地に鎮座した由緒ある神社で、毎年秋に例大祭を営み、6年前には屋根や内部を改修したばかり。燃えてしまって氏子の皆さんに申し訳なく、残念だ。なんとか再建したい」とし、「17日の緊急役員会で善後策を話し合いたい」としている。
毎月第2、第4金曜に有志数人と「護国神社365歩の会」を楽しんでいる男性(68)は「参拝しながら足腰を鍛えていたが、こんなことになって残念」とし、高園寺側に住む女性は「火が見えた時は山火事になるのではと不安でした」と話した。
関連記事: