甘酒が美容や健康にいいので最近は20~40代の女性にも飲まれていると情報番組などで知った。甘酒には冬のイメージがあるが、ビタミンなど栄養豊富で江戸時代には夏場の栄養補給として飲まれ、夏の季語にもなったという話。近所の小売店へ行くと、手軽なストロー付きの紙パックのもので3種類ほどあり、ゆず風味のものもあった。共通点は原料が酒かすではなく米こうじであること。どれもアルコール0%、砂糖不使用だった▼飲んだ個人的な感想では「甘さを抑えたヨーグルト飲料」といった感じで意外とおいしい。実は子どもの頃から甘酒は苦手だったのだが、味とイメージが変わったなと思った▼夏といえば甘酒よりもビールか。これも近年、味とイメージが変わったと感じるものの一つだ。売り場では缶のデザインでさわやかなブルーやグリーンが目につくようになった。ベルギーの製法などで造られているそうで、豊かな香りに加えハーブも使われており、苦みはなくフルーティー。元来の愛好者には物足りないかもしれないが、買う側の選択肢は広がった▼既成のイメージをちょっと変えることでバラエティー豊かな世界を見せる。ほかの分野でも応用できそうだ。(里)
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