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「祭り」テーマに“まち映画”、「魅力発信」あすクランクイン

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 桐生八木節まつりと桐生祇園祭をテーマに、伝統・文化と若者の情熱を通して桐生の魅力を描く“まち映画”「祭りのあと、記憶のさき」(藤橋誠監督)が3日、クランクインする。出演者には祭りに愛着を持つ桐生・みどり地域の住民が数多く名を連ねている。7月30日、桐生商工会議所会館(桐生市錦町三丁目)で行われた製作発表では、出演者らが「映画を通じて祭りのおもしろさ、桐生の魅力を発信したい」と、意気込みを語った。

 まち映画とは、地域住民が発案から出演、資金集めまでを手掛ける製作手法。今回の桐生まち映画は、プロデューサーを務める会社員の大沢貴紀さん(46)=桐生市梅田町三丁目=が、監督の藤橋さん(41)とともに仕掛けるものだ。

 映画は、横浜で暮らす女子高生が祖母の見舞いで生まれ故郷の桐生を久しぶりに訪れるところから始まる。祭りを通じ、同世代の若者や伝統文化を継承する住民らとふれあい、主人公は将来を思い描く。そんな青春ストーリーだ。

 「祭りが終わると寂しいが、主人公は祭りの記憶と静けさの中で、将来を見つめる。前を向く映画にしたい」と、藤橋監督、大沢プロデューサーは話す。

 6月のオーディションで選ばれた出演者は、これまで合宿などで演技練習を重ねてきた。主人公の女子高生を演じる原澤心さん(15)=吉岡町=は、「初めて経験する桐生八木節まつりが今から楽しみ」と期待を寄せる。

 桐生・みどり地域在住の出演者も多い。準主役を演じる大島璃乃さん(16)=桐生市宮本町二丁目=と長岡千夏さん(17)=同市相生町一丁目=はともに桐生女子高校2年。

 ダンス八木節に出演している大島さんは「演じる役が私自身と重なる。若者の葛藤をうまく表現できれば」と話す。「幼いころから祇園のおはやしを続けてきた」という長岡さんは「祇園と八木節、どちらのよさも伝えたい」と抱負を語る。

 藤橋監督は「この映画にぴったりのキャスティングができた」と喜ぶ。

 撮影は3日、横浜市内ロケでクランクイン。4日からは桐生市内でロケを行い、9月上旬にはクランクアップ。来年2月には桐生市内の公共施設や県内外の映画館などで上映会を開く予定。DVD化の計画もある。
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