みどり市がぐんま男女共同参画センターと連携し、初めて開いたLGBTについての講演会を取材した。市内外から約90人が参加し、関心の高さをうかがわせた▼ニュースで最近よく耳にする「LGBT」。同性愛者や性同一性障害者など性的少数者を指す言葉だとは知ってはいるが、きちんと説明できるかというと知識不足は否めない。なので、当事者の体験を交えた講演は勉強になった▼LGBTの人は、約7万人を対象に2015年に行われた調査によると、日本国内に約7・6%、約13人に1人いるといわれる。1クラス40人なら約3人。記者の子ども時代も苦しい思いを抱えた人が隣にいたのかもしれない▼個人のプライバシーに関わる問題は「傷つけてしまうのでは」とつい敬遠しがち。ただ、好きな人が好きになってくれるとは限らないし、両思いでも自分と同じように思ってくれるとは限らない。そう考えれば異性愛者も、同性愛者も、両性愛者にも違いはないのではないか▼どんなことでも知らない、分からないことはマイナスのイメージに引っ張られやすい。問題はどこにあるのか、どんな声があるのか、どういう対応ができるのか、まずは知ることから始めてみよう。(野)
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