陸上男子100メートルで日本選手で初めて10秒の壁を破った桐生祥秀選手(21)=東洋大4年=の快挙を受け、同名のよしみで応援を続けている桐生観光協会(宮地由高会長)は11日、桐生市新里町関のすぎの子幼稚園・おおぞら保育園で、約2年前に作成した新記録達成を祝う横断幕をお披露目し、74人の園児らとともに「桐生選手おめでとう」などと祝福のメッセージを送った。
同協会と桐生選手の縁をつないだのが、東洋大陸上競技部OB会名誉会長の小池文司さん(80)=桐生市新里町新川=。小池さんが理事長を務める両園の共同園庭を会場に、横断幕のお披露目とお祝いの会を開いた。
「祝・日本人初!9秒台!桐生祥秀選手!」と書かれた横断幕を掲げた園児たちは、同協会の宮地会長や森島純男副会長、小池さんらとともに園庭に並び、「桐生選手おめでとう」と声を上げて新記録をお祝いした。
宮地会長は「今か今かと待っていたが、見事に達成してくれた。これからも応援し続けたい」と満面の笑みで語った。小池さんは「これがゴールじゃなくスタート。東京五輪の男子100メートルでぜひメダルを狙ってほしい」と後輩のさらなる活躍に期待を込めた。
同協会は2014年5月の総会で、「桐生」の名を広めてくれる桐生選手を応援する方針を決定。桐生の特産品贈呈やお礼のメッセージ送付、東洋大への激励訪問などで交流を深めてきた。
15年5月には新記録達成を想定した横断幕を作成。昨年10月には東洋大のリオデジャネイロ五輪祝賀会に同協会役員が招待され、「桐生の名を広めます」と新記録達成を誓う桐生選手と歓談した。
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