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「大間々も重伝建めざす」、みどり市、議会で表明

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 みどり市は11日の市議会本会議で、「銅(あかがね)街道」の宿場町として発展し、旧家や蔵などの歴史的景観が残る大間々町の中心街について、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の選定をめざす方針を明らかにした。市役所内に近く検討組織を設置し、保存地区の設定や保存計画づくりに着手したい考えだ。

 「大間々町誌」などによると、同町は1593(文禄2)年から、地元の郷士ら「草分け六人衆」が町立てをして開発。江戸時代に足尾と江戸を結ぶ「銅(あかがね)街道」の宿場や中継地として栄え、現在も創業200年以上の老舗が軒を連ね、旧家や蔵が数多く残っている。

 こうした歴史的背景を踏まえ、市では、同町中心街の保存・活用を通じて観光振興を図ろうと、重伝建の選定をめざすことにした。

 11日の市議会で、観光政策についての荻野忠議員(市政ク)の一般質問に対し、中澤哲夫副市長は「大間々三丁目から四丁目には明治後期から昭和30年代ごろまでの築50年以上経過した商店や住宅が保存状態もよく立ち並んでおり、重伝建に選定される見込みがある。選定を前向きに検討したい」と表明した。

 今後について、中澤副市長は「街並みを構成する建物の文化財としての価値や住民の意向を把握し、保存地区の決定、保存計画の策定が必要。民意の醸成と、観光政策や都市計画といった体制づくりの作業に入りたい」と答弁。「桐生の重伝建は取り組みから約20年、旧六合村は約10年かかっている。みどり市も息の長い取り組みになる」との見通しを示した。

 石原条市長は「旧家や蔵を生かした大間々の街なか観光を推進し、にぎわいある街なかの再生をめざしたい。旧家や蔵は老朽化している。安全に保存し、安全に見てもらうことが大前提。丁寧に対応したい」と述べた。
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