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ミツバが介護機器向け駆動装置を量産化

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 ミツバが歩行器や車椅子など介護機器向けアクチュエーター(駆動装置)の量産を本格化させる。介護業界の人材不足や介護に携わる人の高齢化などの問題から、機器の電動化ニーズが高まっており、製品供給を通じ、介護者の負担軽減と身障者の自立支援に貢献したい考えだ。東京ビッグサイトで27日から29日まで開かれている国際福祉機器展に出展し、反応を探る。

 量産化するのは、車輪を動かす薄型アクチュエーターと、伸縮に用いる一軸リニアアクチュエーター。ともに制御に必要なコントローラーも併せて開発し、機電一体で展開する。

 薄型アクチュエーターは、出力30ワットタイプを歩行器向けに昨年提供を始めたが、人が乗ったり、屋外移動用にはより大きな出力が必要で、介護施設の関係者や身障者から要望が上がっていた。

 引き合いが増えてきたため、新たに100ワットと200ワットの規格を開発。前者は来年初めの販売を予定する。厚さは4~5センチ程度。重さは一番大きな200ワットタイプでも1キロ未満と軽量で、機器の重さへの影響が少ないのが特長だ。

 リニアアクチュエーターは介護用ベッドのリクライニング用として供給していたが、車椅子の角度調整やリクライニング向けに、従来品より短い7・5センチ、15センチタイプを新規開発した。電動化することで、介護者が手作業でしていた調整を身障者が自らできるようになるという。

 「今まで電動化していなかったメーカーからの引き合いが多い。介護者の労力や時間の低減、障害者の自立支援に役立てれば」と担当の萩原伸一開発第5部長。歩行器などの試作も進めており、「将来的にはミツバオリジナルの商品も手掛けたい」と話している。

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