県立桐生女子高校茶華道部・華道班のチームが「Ikenobo花の甲子園」(池坊華道会主催)の関東地区北大会で優勝に輝き、全国大会の切符を手にした。全国大会は11月、京都で行われる。
花の甲子園は2009年に「花育」の一環として、文化系部活動の発表の場を設けようと始まり、今年で9年目。池坊いけばなを学ぶ高校生が対象で、全国14カ所の予選会に138校が3人一組のチームで出場。優勝した14校が11月12日、京都池坊会館で行われる本選に進む。
池坊上毛支部長の西場小杜子さん、角野絹代さんが月2回訪れ、指導を行う桐女では昨年初めて出場。花を生けるだけでなく、その花について説明も行うことから、部内でスピーチ大会を開き、部長の佐藤梨理子さん(2年)=みどり市大間々町=、鈴木彩花さん(2年)=桐生市相生町=、宮澤美羽さん(1年)=伊勢崎市=の3人が選ばれた。
予選には桐女、樹徳、前橋育英に加え、茨城、栃木、千葉から計13校が出場。桐女のチームテーマは「私たちのストーリー」で、「桐女は今年110周年を迎え、また、池坊も555年の節目の年。その節目に立ち、自分たちの人生を見つめ直そうと考えました」と佐藤さんは話す。
競技時間は45分。佐藤さんは桐生織を活用した自作の花器を使ったミニチュアの花を、宮澤さんは成人式をイメージし、くるくるとしたニューサイランの葉もキュートな作品を、鈴木さんは「未来の自分」をテーマにヒマワリとナナカマドを使い、縦のラインを生かした元気な作品をつくりあげた。
「不安もあるが 楽しみたい」
優勝には「手ごたえを感じていたので、素直にうれしかった」と佐藤さん。京都の本選に向けては「不安もあるが楽しみたい。予選では納得いかない部分があったので改善したい」と語り、鈴木さんは「すごく緊張するだろうが一生に一度の経験。悔いのないようにしたい」、宮澤さんは「ちょっとドキドキ、でもワクワクもしています」と話した。
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