桐生第一高校(関崎悦子理事長、久保田信一郎校長)は、日本大学文理学部(東京都世田谷区、加藤直人学部長)と全国初となる教育連携を結び、18日に文理学部本館会議室で調印式が行われた。相互に綿密な協力関係を築き、教育活動の充実やスポーツ・文化交流を深めることを目的としている。
日大文理学部は教員養成を主とし、桐一でも今年3月に教頭を退職した堀井重彦さん(現・参与)ら多くの出身者が活躍。昨年10月には県内小・中・高校の教員や教育委員会関係者約130人が参加して同学部校友会群馬県支部が設立され、桐一に事務局を置く。
そのような縁が発展して、同学部と付属高校ではない高校との連携が全国で初めて、桐一と締結されることになった。調印式には加藤学部長ほか、東京オリンピックの体操金メダリスト早田卓次名誉教授や、シンクロナイズドスイミングの三井梨紗子さん、パラリンピック競泳の木村敬一さんらも列席した。
教育連携の具体的事業としては、進学相談、模擬授業、公開講座の相互聴講、大学から高校へのスポーツ、文化交流に関する協力、学生間交流、施設設備の相互利用など。
さっそく11月6日には桐一の進学スポーツコースと進学コースの生徒121人が「上級学校調べ」として文理学部を訪問、施設を見学したり学食を体験するなどして将来像を描く機会とする。
また11月26日には文理学部体育学科同窓会群馬県大会の開催に協力。日本柔道界の最先端で指導にあたる金野潤さん(准教授)を桐一体育館に招いての講演会をサポートする。
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