桐生市相生町三丁目のわたらせ渓谷鐵道運動公園駅のイルミネーション(電飾)が何者かに切られる被害に遭ったことが13日、分かった。桐生署が器物損壊容疑で調べている。
電飾をしたボランティアグループ代表の男性(65)によると、12日朝に犬の散歩中に異変に気づいた知人男性から「切れているよ」と連絡を受けた。ズタズタに切られている状況にあぜんとしたという。
被害に遭ったのは駅西側の広場とホーム北側。広場は中央の街灯から10本ほど放射状に飾ってあったが、約半分の電飾コードと電気コード1本が途中から切られ、ホーム北側は駅の看板付近が何カ所も切断されていた。切り口から鋭利な刃物で犯行に及んだとみられる。
電飾は他の駅同様に2月末まで点灯することになっていたが、被害が大きいことなどから再起不能と判断し、今季の再開を断念した。
男性は「こんなことは初めてで、われわれの気持ちを踏みにじる悪質な犯罪行為だ」と怒り、「やる気がなくなってしまう」と嘆いた。
わ鐵の各駅イルミネーション事業は冬場の魅力アップのため2004年度から実施。今年度も沿線住民らがボランティアで各駅周辺を飾り付け、毎日夕方から終電まで点灯している。
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