赤城山の今季の初冠雪は19日だったという。21日朝、うっすらと白くなった姿に高ぶる気持ちを抑えながら撮影し、気象台に確認を求めて初めてそのことを知り、絶句した▼19日は冬型の気圧配置が強まり、真冬並みの寒気が流れ込んでくるため、日本海側を中心に雪が降るとのことだったのであさイチで確認したが、その兆候は見られなかったからだ▼にわかに信じがたく、気象台を疑ってしまった。すると、当地からは見えない渋川寄りの鈴ケ岳(1565メートル)や前橋寄りの鍋割山(1332メートル)の山頂付近に雪が降ったのだという。霧氷の可能性についても遠回しに聞いてみたが、そうではないとのことだった▼日本海側からの強い寒気は赤城山の西側に雪をもたらしたということらしいが、筆者の慣例で最高峰・黒檜山(1828メートル)や駒ケ岳(1685メートル)、長七郎山(1579メートル)、地蔵岳(1674メートル)といった当地寄りの山ばかりに気を取られていたのは不覚といえば不覚だった。しかし、本紙的に当地から見えない山を撮影してもあまり意味がない▼たかが初冠雪といえども一筋縄ではいかないもの。赤城山は裾野が長いだけではないことをあらためて思い知る。(ま)
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