第10回手づくり布の絵本全国コンクール「布地は母の肌につぐ第2の出合い」が1日、桐生市本町二丁目の有鄰館煉瓦蔵で始まった。人々の記憶、それぞれの街への思い、子どもたちへの愛にあふれた59作品が来場者の心を温めてくれる。
織物の街・桐生から布の絵本の存在と意義を全国に発信しようと、1999年に始まったコンクール。読み聞かせボランティアのメンバーらが実行委員会を組織し、2年に1度のペースでコンクールを開いてきた。
今回の審査会は11月1日に開催(同18日付既報)。会場には最高賞の織物のまち大賞に輝いた片柳延子さん(埼玉県)の「どこかで春が」など入賞作品をはじめ、全応募作品を展示。開場してすぐに来場した市立西幼稚園の園児は布の絵本に触れて遊び、また、読み聞かせでも作品を楽しんだ。
展示は3日まで(午前10時~午後5時、最終日は午後3時まで)。入場無料。なお、同館塩蔵では共催行事としてクラフト展も開かれている。問い合わせは事務局の桐生市立図書館(電0277・47・4341)まで。
関連記事: