桐生市が受講者を公募して行う恒例の八木節教室の成果発表会が11月30日夜、同市市民文化会館小ホールで開かれ、全10回中7回以上受講した修了者数は過去最多の147人に上った。笛と音頭の部にそれぞれ初参加した男子中学生2人組は「講師が上手なので成長できたと思う」と満足そうな表情。「いつか(桐生八木節まつりで熱狂する)本町五丁目の櫓(やぐら)の上で演じたい」と夢を語った。
同市と愛好団体でつくる桐生八木節連絡協議会(阿部建治会長)が毎年10~11月に行う恒例行事で、今年で33回目。音頭、笛、踊りの3部門があり、全10回の練習のうち7回以上受講した人に修了証書を交付する仕組みだ。
今年の申込者数は前年比26人増の179人と2年連続で過去最多を更新し、2014年の90人から3年で約2倍に急増。7回以上受講した修了者数も147人で、過去最多だった2003年の118人を大きく更新した。
受講者は音頭、笛、踊りの各部門ごとに、練習の成果をステージ上で披露。修了者を代表して音頭で神澤由子さん、笛で石田輝斗さん、踊りで福田正美さんが登壇し、鳥井英雄副市長から修了証書を受け取った。
音頭を披露した福田琉真さん(13)と、笛を奏でた古川灯(ともし)さん(12)の大間々東中1年生コンビは、ともに同教室初参加ながら堂々たる演奏ぶり。「講師の人が上手で、自分が成長していくのが分かった」「来年もまた参加したい」などと興奮ぎみに語った。
桐生八木節まつりで最もにぎわう本町五丁目交差点で踊ったことがあるという2人。「あの雰囲気が好き。もっと(音頭や笛が)上手になって、いつかはあの櫓の上で演じてみたい」と目を輝かせていた。
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