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大間々にっこにっこカフェ、学生目線でイメチェン

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 みどり市大間々町で福祉作業所を運営するNPO法人が同町中心街に開いたカフェ「街かどカフェにっこにっこ」が14日、開店1周年を迎えた。節目を機に、店内外の一部をリニューアルし、メニュー表やコースター、商品のラベルなどを一新。桐生大短期大学部(同市笠懸町)のアート・デザイン学科が同店のイメージ戦略を手掛け、店のオリジナルキャラクターを創作するなど、おしゃれでかわいい店づくりに全面協力した。

 地元のNPO法人ソーシャル(星野一雄理事長)が障害者の就労継続支援B型事業所として開設した同カフェ。市の空き店舗活用の補助金を使って元洋品店を改装し、法人で自家栽培している無農薬野菜を使ったジュースや料理、ジャムなどを製造販売するほか、併設のギャラリーでは月替わりで絵画や写真などの作品展を開いており、地域住民のふれあいの場として親しまれている。

 1周年を機に、店内のデザインを洗練させようと、アートワークを通じて地元企業や行政と連携している桐生大に協力を依頼。同学科2年の学生がフィールドワークの授業として今春から制作に取り組んできた。

 9人の女子学生らは、同カフェのオリジナルキャラクター「えみちゃん」を創作し、これをメニュー表やコースター、ジャムの瓶のラベルなど随所にあしらうことを考案。14日から新デザインを使い始めた。

 見た目だけでなく、瓶のふたの形状を工夫したり、文字を大きくするなど、店員の障害者らが作りやすいよう工夫もこらした。リーダーの山洞桃さん(2年)は「障害のある人たちが作業することも考えながらデザインする経験を通じ、障害者への理解が深まり、自分の視野も広がった」と話す。

 店員のユニホームも一新。従来の白いシャツにオレンジなど原色系のエプロン姿から、ベージュのシャツに黒いカフェエプロンに変え、シックで都会的な雰囲気になった。これも桐生大の学生らが助言したものだ。

 みどり市も協力し、「open」という文字と「えみちゃん」をレーザー加工したヒノキ製の看板を贈り、1周年に花を添えた。

 同カフェの森貴子店長は「開店から1年たち、地域の人たちに親しんでもらっている。コミュニティーの拠点として、今後もより一層利用してもらえれば」と呼びかける。

 営業は平日午前10時から午後4時まで。問い合わせは同店(電0277・46・7825)へ。
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