テレビから聞こえてきたセリフにドキッとした。「そうか!平成30年か!」。人気アイドルグループ「嵐」が出演する日本郵政グループの年賀はがきのコマーシャル。今年が平成29年なのだから当たり前の話だが、あの日から30年と思うと、感慨深い▼昭和から平成に年号が変わった時、記者は高校受験の真っただ中。当時官房長官だった小渕恵三氏が「平成」の色紙を掲げたシーンはその後ニュースで何度も流れたこともあり、記憶は鮮明に残るが、自分の人生の変化の方が大きく、改元でどんな変化があったかはあまり覚えていない。「平成30年」という言葉に驚いたのは当時と比べ、年号より西暦を使う場面が増えたこともあるだろう▼今月13日には政府が天皇の退位日を「2019年4月30日」と定める政令を公布した。「平成」で年賀状を書くのもあと2回となる▼しかし、30回の節目だからといって「そうか、年賀状書くか」となるかはまた別の話。年賀はがきを買いながら、終わらぬ年末の仕事に心が落ち着かず、不義理となる年が続いてしまっている▼年賀状の受け付けは昨日始まったが、正月を迎えるための仕事はまだ終わらない。今年こそ年賀状までたどりつけるだろうか。(野)
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