物持ちが異常にいい。身に着けるものも愛着が深いと、修繕しながら10年20年と着続けていたりする。ファッションの好みなんてとうに固まっているから、それがやぼったかろうが流行から離れていようが、別に気にしない。堂々と着ていれば、大抵それっぽくみえるものだし▼半面、片付けは大の苦手だ。司法の原則「疑わしきは罰せず」のような厳格さで「着ないものは捨てる」を徹底できればいいのだけれど、心は常に「使うか使わないか分からないものは一応取っておく」に傾いてしまうから、意を決して作業したところで、一見きれいになったようでも実は大して減らないのである▼お気に入りのジャケットと靴を最近相次いで処分した。思い切ったというよりは、いよいよ捨てないといけないくらいに傷んでどうにもならなくなったからというのが真相で、代替品を即購入したから総数は減らず。でも仕事で使うから仕方ないしと、心の中で言い訳している▼年の瀬は不用品を整理する最大の好機だ。今年こそは執着を捨て、部屋も心もすっきりしたいところだけれど、チャンスを生かせるかどうか。頭の中は買い物に傾いているから、やっぱり難しいかなあ。(悠)
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脱執着は難しい
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