桐生市を舞台に産学官が連携して取り組む低速電動バス「MAYU(マユ)」の開発・普及活動が、環境省の「クールチョイスリーダーズアワード」で入賞した。「最高時速19キロの低速電動バスの開発と普及」と題し、全国518件の応募の中で最優秀賞1点に次ぐ「優秀賞」5点の一つに選ばれた。
受賞したのは、観光会社の桐生再生(同市東久方町二丁目、清水宏康社長)、電気自動車製造販売会社のシンクトゥギャザー(同市相生町五丁目、宗村正弘社長)、群馬大学大学院理工学府(同市天神町一丁目、研究代表者・天谷賢児教授)、桐生市(亀山豊文市長)。
群大やシンクトゥギャザーなど地元企業が開発し、桐生再生が運営する同バスの普及に桐生市が協力。同市の委託で観光客向けに市内を運行するほか、すでに国内外で販売実績があり、主に観光地で利用されている。
同省は地球温暖化対策につながる省エネ・低炭素型の製品やサービスを選ぶ国民運動「クールチョイス」を提唱。同運動に率先して取り組む個人・団体の優れたアイデアを募り、9日の表彰式で各賞を発表した。
15日には清水・宗村両社長と天谷教授が桐生市役所を表敬訪問し、亀山豊文市長に同賞受賞を報告。4人は「一緒に取り組んできたことが評価されてうれしい」(亀山市長)などと語りながら喜びを分かち合っていた。
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