第2回小学生/中学生「国連壁新聞」全国大会(外務省主催)で、桐生市立中央中学校1年の高堂花恋さんと松倉結さんの「国連新聞~私たちから世界へ~」が外務大臣賞を受賞した。南小のときから「新聞を書くのが大好き」な二人で、自主的に制作・応募して最高賞を獲得。東京・上智大学でアントニオ・グテーレス国連事務総長から賞状をもらい、英語で「おめでとう!」と祝福を受けた。
今回は全国から325点の応募があり、高堂さん松倉さんの新聞は「調べたことをこれまで学んできた知識と結び付け、自分の意見をまとめている点や実際に取材に行くなど自ら行動に移している点が非常に優れている。新聞のデザインも素晴らしい」と高く評価され最高賞に輝いた。
小学生のときに国連について学習して、高堂さんは課題図書で読んだ路上生活するタンザニアの少年の話が心に残っていた。松倉さんも「世界で起きている問題を知ること、意識を変えることが大事」と考え、新聞にまとめることに。バスケットボール部でもがんばっている二人は休日に部活が終わってから話し合い、取材に行き、分担して制作した。
平和を象徴するオリーブで囲み、色遣いもきれいな題字やイラスト、写真も添えて読みやすい紙面を心がけた。記事では日本の国連活動、難民支援やユニセフの家庭用募金箱について、そして不用になった服を回収し海外の難民に送る活動をしている店に取材してまとめたコラムも。
「ユニクロにリサイクルボックスがあるのが気になっていた。実際に取材できて、たくさんの寄付をしているのに驚いた」と高堂さん。松倉さんも「身近にある店から、アフリカなど服を必要としている人に送ることができる」。ネットでユニセフのファミリーボックスを取り寄せて千円ずつ募金するなど、自分たちにできることを考え、実行し、記事にまとめた。
受賞に「時間をかけてつくったのでうれしい」「より多くの人に伝わるといい」と二人。グテーレス事務総長の講演を聞いて、さらに世界平和への願いを強くしている。
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