桐生市は、海外旅行ガイドブックの人気シリーズ「地球の歩き方」を発行するダイヤモンド・ビッグ社(東京)と連携し、同タイトルの観光パンフレットを作製する。日本遺産を活用した観光誘客に取り組む足利市との共同制作。同社が自治体と連携して「地球の歩き方」を発行するのは初めて。観光PR用に加え、首都圏の大手書店で旅行雑誌・書籍を購入した人にピンポイントで無料配布するなどして、両市の観光誘客を図りたい考えだ。
日本遺産をもつ桐生・足利両市が前年度から取り組むヘリテージツーリズム(産業遺産を生かした観光振興)の一環。国の地方創生推進交付金を活用し、事業費1千万円(両市各250万円)で作製する。
「地球の歩き方」は、世界各国・都市を紹介する個人旅行者向けの海外旅行ガイドブックで、1979年の創刊以来100種類以上が発行されている。対象国や都市を象徴するイラストの表紙で知られる。
桐生・足利版の「地球の歩き方」はB5判フルカラーで年度内に完成予定。版両側表紙(左表紙が桐生、右表紙が足利)の両市版(16ページ)を35万部、片側表紙の各市版(8ページ)を各10万部作製する。
桐生版の内容は重伝建地区をはじめとする日本遺産の構成資産、ひもかわやソースカツ丼などのグルメ、織物や着付けなどの各種体験、桐生八木節まつりなどの各種イベントなどを紹介している。
同パンフは両市観光PRに活用するほか、同社の協力を得て首都圏のショッピングモールや百貨店などに出店する大手書店で4月以降、旅行関係書籍購入者に対象を絞って約5万部を無料配布する新サービスを展開する。
内容は完成し次第、両市ホームページに掲載するほか、電子書籍端末「キンドル」でも無料配信予定。桐生市では市外からの観光客向けに同市観光交流課でも配布する。問い合わせは同市役所新館3階の同課(電0277・46・1111内線366)へ。
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