強い冬型の気圧配置の影響で、桐生地方は20日朝から雪が降り、桐生市消防本部(元宿町)の積雪量は午前11時現在で4・5センチを観測した。この影響でスリップ事故が多発し、転倒による救急搬送も相次いだ。桐生市の小中学校計6校は終業を1時間繰り上げる予定だ。
桐生署によると、管内の雪による交通事故は午前7時半から同8時半までの出勤ラッシュ時に約40件が発生した。大半がスリップによる物損事故で、約半数は夏用タイヤだった。同署は「安全走行のため冬用タイヤを装着してほしい」と呼びかけている。
市消防本部によると、午前7時から正午までの間に13人が雪上で転倒して救急搬送された。うち2人が重症、2人が中等症という。
各鉄道は午前11時現在、雪の影響による運休や遅れは発生していない。わたらせ渓谷鐵道は降雪のため、神戸駅構内の「レストラン清流」を臨時休業にした。
桐生市相生町の相生小学校では真っ白になった校庭などで雪合戦をしたり雪だるまを作ったりしてはしゃぐ子どもたちの姿が見られ、教職員らが目を細めていた。
前橋地方気象台によると、21日は冬型の気圧配置と気圧の谷の影響を受け、平野部は晴れるが、山地を中心に雪となる見込みだ。平野部でも路面の凍結などに注意を呼びかけている。
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