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相生小6年2組、平和願い折り鶴千羽広島に送る

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 「広島に千羽鶴を送ろう」と、「平和係」が呼び掛けて活動してきたクラスがある。桐生市立相生小学校(前原通宏校長)の6年2組だ。須永志麻さんの発案に森山雅加さん、加幸結衣さん、高橋愛梨さんが賛同して「平和係」をつくり、クラスみんなの協力を得た。20分休みのほか自宅で折ってきた子もいて、千羽に到達。「戦争がなくなるよう。世界が平和になるよう」。願いをこめてつなげた千羽鶴を広島に送り、平和記念公園内にある「原爆の子の像」にささげてもらう。

 「広島の人たちは今も苦しんでいる」。一昨年の8月6日原爆の日、平和記念式典のテレビ中継を見ていて、須永さんはそう感じた。「何かできることはないだろうか」。6年生になって、クラスで係を決めるときに「平和係」を提案した。

 担任の川崎和史先生は「やりたいことが学級目標に合っているか、聞きました。みんなで鶴を折ることで思いやりの心を育てる。クラスがよくなるという。自主性を大事にしようと思いました」と振り返る。

 「平和係」は女子4人。広島の原爆について話し合い、アニメをみたりした。「今も傷ついている人たちの心を、少しでもやわらげてあげたい」。クラスの中には「めんどくせー」という子もいたが、「いっしょに折ろう」と寄り添って、やる気にさせた。

 そして少しずつ鶴がたまってきて、ついに千羽つなげることができた。「核兵器がなくなって、みんなが仲良く安全に暮らせるように。群馬でもそう願っていることを知ってほしい」「絶対に戦争してはいけないという強い気持ちでクラスのみんなで協力してつくったので、絆がつながっていけばいい」。係の気持ちは広島に向く。

 「一つ一つは小さいけれど、自分たちのできることをやる、子どもたちの力が社会に影響を与えられるという体験になったと思う」と、川崎先生も最終学年1年間のがんばりを評価する。

 千羽鶴は子どもたちのメッセージを添えて、学校から広島市の国際平和推進部に送る。団体名やメッセージは「折り鶴データベース」に登録しホームページで公開。相生小6年2組平和係の思いが広く伝わり残っていく。
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