桐生市教委は28日までに、老朽化が著しい同市美原町の市学校給食中央共同調理場を、相生町四丁目に移転整備する基本計画案を示した。整備予定地は相生工業団地そばの市清掃管理事務所跡地。黒保根の調理場と統合する形で、1日6000食分の規模とし、学校給食衛生管理基準に適合したドライシステム方式を導入する。2020年度に完成、翌21年度に稼働予定。3月27日までパブリックコメント(意見公募)を行い、年度内の計画策定を目指す。
桐生市の調理場は、中央(1969年建設、提供数22校・7園6995食)、新里(新里町山上、2000年建設、同4校1443食)、黒保根(黒保根町水沼、1993年建設、同2校107食)の3カ所。
特に築49年と老朽化が著しい中央は、現行耐震基準を下回り、学校給食衛生管理基準も一部満たしていない施設。昨年9月には異物混入事故なども発生し、早期の施設更新が急務とされた。
新調理場の整備予定地は、相生町四丁目の相生工業団地西側にある旧市清掃管理事務所跡の約8000平方メートル。みどり市大間町との市境に近く、新里・黒保根両町にもアクセスしやすい場所だ。
鉄骨造2階建てで、中央と黒保根の両調理場を統合する形で1日最大6000食分を提供。床に水を流さず乾いた状態で調理するドライシステム方式とし、同衛生管理基準を満たした施設にする。
調理や洗浄、配送業務を民間業者へ委託。概算事業費は約20億円で、国の交付金や合併特例債を活用する。18年度設計、19年度着工、20年度完成、21年度稼働予定で、将来的に新里共同調理場も統合する。
来月27日まで募集
基本計画案は、市ホームページ(市政↓市民参加↓意見提出手続き)で見ることができる。意見がある人は、3月27日まで中央共同調理場に直接提出するか、郵送(〒376―0025桐生市美原町5の19)、ファクス(0277・44・0664)、メール(chorijo@city.kiryu.lg.jp)で提出する。
問い合わせは中央共同調理場(電0277・45・0003)へ。
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