桐生市本町六丁目商店街の「街かどウインドギャラリー展」がいま開かれている。四半世紀続いている催しだ。各商店のウインドーには子どもたちの絵や書道作品が明るい彩りを添えている▼ギャラリー展では、桐生広域の小・中学生、園児などから絵や書の応募を受けて審査を行い、入賞・入選した計170点を展示している。2月24日の開幕直後から、家族とやってきた子どもたちが自身の作品を見つけては、商店主らと会話をしながら胸を張る姿がそこかしこで見られ、ほほ笑ましかった▼展示された絵にうっすらと残る下書きの跡を見ていると、絵心が無くて下書きを何度もやり直し、画用紙をぼろぼろにした幼いころを思い出す。ただ「どんな子が描いたのだろう」と作品を通して人物像を浮かべていると、被写体をまっすぐ見つめる生き生きとした表情が見えてきてエネルギーを分けてもらった気分である。子どもたちにとっても思い出の一つとなり、商店街に愛着を持つきっかけになればと思う▼同展は4日まで開かれている。最終日には表彰式が行われるため、その前後で子どもたちの笑顔が多く見られるはず。にぎわう“まちなか美術館”へ、多くの人に足を運んでもらいたい。(大)
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まちなか美術館
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