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田舎の選挙

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 「選挙が大事なのは分かるが、地元が割れるのは困る」。支持者にそう言われては、選挙戦は立ち行かない―。みどり市で実施が見込まれる県議補選をめぐり、いったん決意した出馬を断念する動きが相次いでいる▼4月8日告示・同15日投開票のみどり市長選に現職の須藤昭男県議が転出するのに伴い、1人区の同市選挙区で行われる県議補選。経費節減の観点から須藤氏は市長選と県議補選を同日が望ましいとしており、少なくとも“ダブル選挙”となる公算だ▼県議補選にはすでに今泉健司市議が自民党公認でくら替え出馬することが決定済み。これに対し、少なくとも3人の市議が対抗馬として出る構えを見せたが、いずれも尻すぼみ。「われこそは」と意欲を見せるも、いざ陣を立てようとすると冒頭の言葉で引き留められる▼この地域で自民党の支持基盤が圧倒的に強いのは確かだろう。だが「自民党公認」が水戸黄門の印籠のように扱われ、それがない陣営が屈服しているように見える。長い物には何とやら、か▼「選挙を通じて理念や政策を競うよりも地域の輪を優先する。民主主義の基本である選挙が根付いていない。要は田舎だってことですよ」。関係者の1人はそうつぶやいた。(
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