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Channel: ウェブ桐生タイムス
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 表題の数値が果たして何だかお分かりだろうか。ヒントは、ずっと昔からこの地にある食べ物に関係した数字だ▼答えは「ひもかわ」。本紙元日号で桐生の郷土食たる、ひもかわの特集を組んだ。もともと幅広のめんが特徴だが、近年その幅が広がる傾向にあるため、きちんと検証をしようと桐生麺類商組合・桐生うどん会の全面協力を得て実施した。その平均値が3・59センチ▼麺商の大川順司組合長によると、幅広の傾向が顕著になったのは約3年前から。以前は1・5センチ前後とされていたから、2センチほど広がった計算になる。市外からひもかわを目当てに訪れる客の幅広へのニーズは強く、ある意味当然といえる▼一方で、昔ながらの幅には「帯を結ぶひもの幅に由来する」との説もある。だから、うどん店の中には変えずに大切に守りたいとする店もあって、これはこれで正しい。結論を言えば、どっちもありなのだ▼ほかの土地でも類似の幅広めんを名物に据える動きが表れる中、大事なのは地域に脈々と根づき食べられてきた“本物”の背景を含めてしっかり説明できること。調査がその一助になれば幸いだし、ひもかわで桐生を発信すべく意気込む両団体の熱い姿勢に引き続き注目だ。(悠)
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