「農家が多い土地柄か、うちの地域には結婚適齢期の独身者が多いんだよね。そんな人たちの背中を押したくて」。みどり市笠懸町3区の体育協会が、3月に初めての婚活イベントを開くという。主催する体協の役員は、イベントの狙いをそう語る▼役員いわく、独身男性たちの多くは奥手なようで、もどかしくなることもあるのだとか。そんな人たちに出会いの場を提供したいというのがイベントの動機で「所帯を持つと地域の行事への関わりも増えるから、婚活を通して地域を活性化したいという思いもある」と▼土地柄を問わず、さまざまな形で婚活イベントが花盛りだ。それだけ需要があるのだろう。当コラムでも何度か書いているが、記者も40代という年代だからか、婚活の相談を受ける機会がとても多い▼だが一方で、結婚に踏み切ることに漠然とした不安を抱えている男女も少なくない。自立した男女が個人として生き生きし続けることと、それが結婚によって一定の制約を受けることへの不安。結婚や出産への期待が、当事者にとっては重圧になることも多い▼縁結びの労をとる人には、当事者一人ひとりの“生き方のニーズ”を最大限に尊重した上で進めてほしい。(成)
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