岩宿博物館の郷土史講座「群馬の戦国時代」が人気と聞き、遅ればせながら、第2回講座を取材した▼もともと戦国時代を取り上げた講座は人気が高いそうだが、今回はNHKの大河ドラマ「真田丸」の影響で例年以上に注目度がアップ。企画展「考古学から見た群馬の戦国時代」も来場者は好調という。かくいう記者も久しぶりに大河ドラマにはまっており、岩櫃城や沼田城などのパネルを眺めつつ、戦国好きの来館者の熱い議論にこっそり耳を傾けた▼取材に訪れた講座で取り上げたのはみなかみ町にある「名胡桃城」。この城で起こった事件が契機となり、秀吉による小田原征伐が行われ、戦国時代は終焉を迎える▼しかし、この名胡桃城、ドラマの主人公の真田信繁(幸村)の父昌幸が築いた城だが、信繁とは関連が薄く、訪れた可能性も低いという。それでもドラマが始まる前に整備が進められ、講演会などイベントも行われる予定とか。便乗といわれるかもしれないが、きちんと発掘し、研究してきた蓄積あってこそだろう▼信繁の宿敵となる家康との関わりは深い桐生。テレビ離れが進んだといってもその影響はいまだ大きい。いつでも打って出る準備はしておいた方がいいのでは。(野)
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