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“2月インフル”猛威、流行遅くピークか

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 3月目前だが、遅れていた今季のインフルエンザの流行がヤマ場を迎えている。県の感染症発症動向調査情報によると、15~21日の1週間で、県内の1医療機関あたりのインフルエンザ患者数は38・92人となり、今季最高値となった前週とほぼ同じ値に。警報発令は今月9日から継続中だ。桐生地域の患者数は34・11人と前週よりやや減少したものの、医療の現場からは「今がピークでは」の声がもれる。学校現場では、受験生たちへの影響が出ないよう、注意深い対策を続けている。

 過去5年で最も遅い流行の入りとなった今季のインフルエンザ。ピークの到来も遅れていたが、ここにきて横ばいの状況が見えた。県衛生環境研究所では「今後増える可能性もあるが、ピークに近いのではないか」と話す。桐生市医師会の金子浩章医師も「患者数は多い。ようやくピークではないか」と、ほぼ同様の見解だ。

 一方、桐生・みどりの両市教委に話を聞くと、学級や学年閉鎖の状況には、特徴があるという。「学級閉鎖のピークは2月10日前後にあったが、大きな山ではなく、その後もさみだれ的に学級閉鎖が続いている」というのが、両市教委の一致した意見だ。

 桐生市学校教育課によると、25日現在、相生小の4、5年の各1クラスで学級閉鎖を、梅田南小の4年で学年閉鎖をしている。また、みどり市学校教育課によれば、笠懸東小2年と笠懸北小2年、大間々中2年の各1クラスで現在学級閉鎖をしている。

 流行が遅れた分、受験生をかかえる中学校では対策に苦慮する。大間々中の半田松雄校長は「エアコンで暖房しているが、こまめな換気を心がけ、加湿器代わりにぬれタオルをかけたり、対面で給食をとらないようにしたり、小さな対策を徹底している」と話す。

 こうした対策や生徒たちの努力もあり、同校の3年生は25日現在、インフルエンザ罹患(りかん)者ゼロだという。

 桐生・みどり地区で長年インフルエンザの状況をみてきた飯山三男医師は「あと1週間がヤマ場ではないか。それまで気を抜かないようにして」と、うがい、手洗いの励行などを唱えている。
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