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乗り継ぎ実験

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 時速19キロで走行する小型電動バスのマユが、菱町で走行実験を開始した。ルートは二つ。黒川奥の東西橋と菱公民館とを往復する路線と、菱公民館―桐陽台団地―日新病院―東公民館―東三市営団地―菱公民館を循環する路線。いずれも火曜と金曜に、1日4便運行されている▼自宅そばの停車ポイントからマユに乗り、最寄りのおりひめバスの停留所まで出向く。そこでおりひめバスに乗り換えて、まちなかの商店や病院など、さらに先の目的地に向かうという乗り継ぎ実験。既存の公共交通だけでは補いきれない交通弱者の足を確保するための、1年間の試みだ▼マイカーや自転車など、自由な移動手段を確保している人にとって、公共交通機関の乗り継ぎなどは面倒だと、そう思う人は多いはず。ただ、移動手段を奪われるときは、将来誰にでも訪れる。そのときを想定し、公共交通の仕組みを計画しておくことは、生活の質を確保し、バリアフリーの社会を目指す上で欠かせない視点である▼少子高齢化が進む過疎の地域で、交通弱者の足をどう確保するか。どんな仕組みならば継続的な運行が図れるのか。桐生・みどりのみならず、全国の地方が抱える課題だけに、成果に注目したい。(け)
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