料理レシピのウェブサイト最大手「クックパッド」に、織都・桐生の食文化や給食メニューなどを紹介する「桐生市のキッチン」が開かれ、フォロアー（支持者）を増やしている。２月１日から運用を始め、現在「ぎゅうてん」「ソーセージスープ」など１１レシピが上がっている。実は熊本地震のあとに「火を使わない一品」を掲載したところ、アクセスが普段の８倍に急増した。毎日３度の食生活に即役立つ情報が求められているようだ。
織都として栄えた時代に育まれた桐生の豊かな食文化は、給食のユニークさでも知られ、以前から問い合わせが多いという。
ウェブサイトでの公開は、桐生市のホームページが新しくなったのに合わせて制作会社から提案され、自治体公式キッチンに参加することに。共同調理場や保育園の給食メニュー、健康管理課の健康メニューなどを受け、情報政策課がまとめて発信する。
公開しているのはナポリタン、ポテトサラダ、カレーすいとん、杏仁豆腐、豚キムチ、ハンバーグ、切り干し大根のいり煮、ひじき煮と、懐かしくも比較的ふつうのメニュー。
「フォロアーを増やすため、アクセスしやすい一般的なものから載せています」と作戦を練る、情報発信係の高橋麦人さん。熊本地震のあとには「火を使わない一品」としてキャベツの香味漬けを上げたところ、普段は１日に１２０～１３０のアクセスが８倍に急増した。
クックパッド利用者は３０代が多く、子育て中の親たちの味方になっているが、被災地でも見られているようだ。今後も月に１、２回レシピを追加していく予定で、人気の高い「ＡＢＣスープ」や「貯骨メニュー」の反応も期待大だ。自治体メニューには信頼があるだけに、食を通して桐生を知ってもらう機会にも。桐生市ホームページからもアクセスできる。
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