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障害持つ生徒らも学習、「18歳選挙」実施前に主権者教育

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 18歳選挙の実施を控え、知的障害の生徒たちが学ぶ県立渡良瀬特別支援学校(竹澤敦校長)の高等部2、3年生30人が6日、選挙制度を学んだ。講師は群馬弁護士会で高齢者障がい者委員会などに所属する草薙篤弁護士。講義のなかでは具体的な問題を挙げて、いろんな立場の人たちがみな納得するルールをどうつくるか考え合う時間もあり、民主主義の基本を学習した。

 主権者教育は昨年12月の生徒会選挙時に、みどり市選管の協力で本物の記載台や投票箱を使っての模擬投票を実施。今回は軽度の生徒たちが学ぶ「社会生活」の授業で、弁護士の講義を受けた。

 草薙弁護士は、間接民主制は選挙で選ばれた代表者に政治を任せるため、主権者である国民は選挙を通じてその権力を行使する、多数決であってもいろんな考え方を出し合い、話し合うことでいい社会になると語り、選挙の流れや選挙運動について説明した。

 具体的な問題の解決法については、生徒たちが活発に挙手して自分の考えを発表。また教員からの質問に「選挙に行かなくてもペナルティーはないが、自分で考え投票することで世の中がよくなる」「記名は漢字を間違えてもひらがなでも、判別できれば有効」などと答えていた。

 社会科の高橋陽子教諭は「18歳になった生徒たちもいて、いよいよ本番が近づいてきた。人ごとではなく、これからも勉強していきます」としている。
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