桐生市水道局は18日、売却先を民間公募したものの応募がなかった広沢水源地跡地(広沢町四丁目)について、最低入札価格を前回から52・5%引き下げて売却先を再公募すると発表した。活用法の企画提案審査を経て入札するもので、応募ゼロに終わった前回を教訓とし、宅地化を想定して価格設定を見直した。応募受け付けは6月23~30日で、7月中旬に企画提案審査を行い、同下旬に購入者を決める。
同地は広沢公民館と市営間ノ島団地に挟まれ、国道50号にも近い公有地約2万2500平方メートル。市水道局は昨年12月に活用法提案も含めた民間売却を発表、今年2月に公募したものの応募はなかった。
市水道局は前回公募時に関心を示した7事業者の意見などを踏まえ、最低入札価格の設定に改善の余地があると判断。前回の3億3291万円の半額以下となる1億5800万円へと大幅に値下げした。
その理由として市水道局は「前回は不動産鑑定士の鑑定評価額で設定したが、実勢価格に合わなかった。今回は宅地分譲(60区画)を想定し、減歩(道路整備などによる宅地面積減少分)や造成費などを加味しても購入者が坪10万円程度で分譲できる価格にした」と説明する。
売却方法は企画提案型一般競争入札。応募した事業者が活用策の企画提案と価格提案を行い、企画提案の審査を通過した業者間で価格提案を比較。最も高額な価格(最低入札価格以上)提案者を採用する。
市水道局は用途を限定しないが、第一種住居地域のため、建てられるのは住宅や学校、病院、3000平方メートル以下の店舗や事務所、環境影響の小さいごく小規模な工場などだ。
応募に必要な資料は市役所新館2階の水道局総務課などで配布中。市ホームページでダウンロードもできる。問い合わせは市水道局総務課(電0277・46・1111、内線323)へ。
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